安徽省の概況

    安徽省は清代の前半、1667年(康熙6年)に設置され、安慶府と徽州府の最初の字を取って安徽と名づけられた。自然や地形が美しく多彩で、歴史文化旧跡が極めて多く、中国でも観光資源に恵まれた省の1つとなっている。現在、国指定のA級観光景勝地が358カ所あり、うち、5A級の観光景勝地が4、4A級の観光景勝地が85である。

     その中では黄山が安徽省の山水の代表だ。奇松、奇岩、雲海、温泉は、「黄山の四絶」とたたえられ。1990年にユネスコの世界遺産(複合遺産)に正式登録され、広く世界から注目された。九華山は中国四大仏教名山の1つで、清らかで静かな景色を持ち、参拝者が絶えない。78の古寺や廟があり、仏教建築と皖南(安徽省南部)様式の民家が相まって独特の景観を織りなしている。著名な道教の聖地である斉雲山は、摩崖石刻や道教遺跡、独特の丹霞地形で人々の注目を集めている。漢の武帝が「南岳」に封じた天柱山は、たくましさと美しさを併せ持ち、45峰、86奇石、18滝などの美しい景色を持つ。琅琊山は宋代の文人・欧陽修の『酔翁亭記』で広く世に知られ、密生した森林、深い洞窟、青い湖、湧き出る泉を特色としている。

    安徽省には黄山および、西逓、宏村の古民居群という二つの世界遺産がある。また、海外の文化人に愛される文具四宝や中国の三大地方学の一つ「徽学」、中国の八大料理の一つ「徽菜」、有名な地方劇である「黄梅劇」、「東洋のバレー」と評される「花鼓灯」、合肥、黄山、亳州、蕪湖、馬鞍山、安慶、銅陵、池州など8つの中国のすぐれた観光都市、歙県、亳州、寿県、安慶、績渓の国家レベルの5つの歴史文化名都市などがある。なかでも亳州は、3000年の悠久の歴史を誇り、絢爛たる文化によって名前がひろく知られている。